世界で急拡大ESG投資!事実とグリーンウォッシングを見極めて考えよう

ESG 株式投資

最近、よく耳にするようになったESG投資。
ESG投資は世界で2500兆円を超える運用額になるそうです。

2500兆円超え!?世界で急拡大“ESG投資”とは - NHK クローズアップ現代+
2017年9月27日(水)放送。世界各国で広がる環境破壊や、労働者を酷使する人権問題。これらを防ごうと急拡大しているのが「ESG投資」だ。「環境・社会・ガバナンス」に力を入れる企業への投資が急増する一方で、「十分に配慮していない」と見なされた企業からは資金が引き揚げられ、厳しい対応を迫られるという。3年後の東京五輪を前.......

ただ、ESG投資ってなんかよくわからないけど何なの?
と思う人も多いと思います。
この記事ではESG投資って何?そして、ESG投資の今の課題とその解決策について考えていこうと思います。

ESG投資とは?

ESG投資とは、、、

環境(environment)、社会(social)、企業統治(governance)に配慮している企業を重視・選別して行う投資。

コトバンク

Environment、Social、Governanceの頭文字を取ったものです。
国連が2006年に、投資家が取るべき行動として、ESG投資を提唱し、欧米の投資家たちから徐々に注目を集めた投資観点だそう。

環境的には自然保護や地球温暖化対策を行っているか?や、社会的にはフェアトレードや地域貢献活動等が一つのチェック項目になっているそうです。

従来の投資は企業の売上や利益などの財務指標を見て投資するのに対し、ESG投資では環境・社会貢献などを見ることで、将来的には企業の持続的成長や中長期的収益に繋がり、財務指標から見えないリスクを排除できるという発想らしい。

なるほど。今のトレンドって感じですね。

代表的なESG投資手法は?

ESG投資の内容はわかった。じゃぁ、どうやってやるの?って話になるかと思うのです。
代表的な手法は2つ。

  1. ポジティブ・スクリーニング
  2. ネガティブ・スクリーニング

ポジティブ・スクリーニングはESG評価の高い企業をポートフォリオに組み込んでいくというもの。
反対に、ネガティブ・スクリーニングは環境破壊や反社会的活動に加わっている企業をポートフォリオから外すこと。

ネガティブ・スクリーニングの例としては下記のロックフェラーが化石燃料に対する投資を止めたというのがあげられます。

ロックフェラー兄弟財団、化石燃料投資から撤退宣言
【9月23日 AFP】世界最大の石油財閥であるロックフェラー一家(Rockefellers)が22日、化石燃料に対する投資を止めると発表し、米ニューヨーク(New York)で23日に開かれる国連(UN)の気候変動サミットにとって大きな後押しとなりそうだ。

ESG投資はまだ発展途中。確実な指標が定まっていない

ESG投資もわかった、手法もわかった。じゃぁ、どうやってESG評価をするの?という話につながるのですが、各社様々な指標を出しているようです。
日本ではこれとか。

初公開!ESG企業ランキングトップ100 | 投資
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が国内株式を対象にしたESG(環境・社会・ガバナンス)指数を公募するなど、環境、社会、ガバナンスに配慮するESG投資の知名度が増してきている。この新指数で対象銘柄に選…



アメリカではMSCI、イギリスではFTSEラッセルなどが相次いでESGの各項目を指数化して企業を格付けするサービスを提供しているようです。
しかし、ESG評価はまだまだ発展途中で、確実にこれと言えるような指標は定まっていません。
また、格付けされるためのデータが本当に信憑性があるものなのか?そうなのかはわかりません。
それが「グリーンウォッシング」です。

グリーンウォッシングとは?

グリーンウォッシングとは

環境配慮をしているように装いごまかすこと、上辺だけの欺瞞(ぎまん)的な環境訴求を表す。 安価な”漆喰・上辺を取り繕う”という意味の英語「ホワイトウォッシング」とグリーン(環境に配慮した)とを合わせた造語である。

ウィキペディア

という意味です。

上辺だけ環境に配慮していますよ〜という態度をとっているだけで、実際には行っていないという事ですね。
たとえばこのようなことです。

APP社の「環境広告」はグリーンウォッシュ
かつて豊かな熱帯林に覆われていたインドネシア、スマトラ島。しかし、今この貴重な森は大手製紙企業の一つ、APP(アジア・パルプ・アンド・ペーパー)社らによる原料調達のために伐採が進み、急激に失われています。ところがその一方で、APP社は自社の環境への貢献を主張し続けています。スマトラの森林減少・違法伐採を監視するNGO、.......

この記事ではAPP社の「環境広告」はグリーンウォッシュであると言っています。
インドネシアのスマトラ島では大手製紙企業APPらによる原料調達のために伐採が進み、急激に森林が失われています。
ところがその一方で、APPは自社の環境への貢献を主張し続けているそうです。

また、ヴァンガード社は米国のESG評価が高い企業を寄せ集めたESGVと、米国以外の世界からESG評価が高い企業を寄せ集めたESGXという商品を展開しています。
しかし、実際には30近い企業がESGフレンドリーではなかったということで外されたりしました。(日本語の記事は発見できず)

Vanguard ESG Funds Drop Nearly 30 Stocks
The fund giant reportedly says the companies were included incorrectly in an ESG index.

つまり、ESG評価を判断するためのデータに信憑性はなく、評価には企業間の利害関係があり、定義は難しいということです。

まとめ

私達、個人投資家が、ストーリーの裏を見極めていくのは大変むずかしいと思います。
しかし、企業が実際に行っている事=事実と、企業が宣伝している事=グリーンウォッシングかもしれない(もちろん正しいことも宣伝していると思いますが)、ことは切り離して考えていくべき、という事ですね。

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